おもてなし出会い
重厚な門構えは、訪れる者に凛とした緊張感を与えます。しかし、その門と暖簾の向こうには、脈々と流れるゆるやかで優しい時間があります。深い山を背に600坪の池の上には能舞台が浮かぶ、なんとも幻想的な雰囲気。この名旅館に対し、今さら温泉、お料理、建物のしつらえなぞを評論するのは野暮というもの。「あさば」がもつのは、日本の人々によって紡がれた、おもてなしの遺伝子。それこそが、この宿独特の雰囲気の根源なのです。
柊家の玄関に飾られている「来者如歸(らいしゃにょき)」の書。訪れる者を我が家のように寛いでもらえるようもてなすという意味で、この宿のモットーでもあります。京都の老舗ではありますが、妙に身構える必要はありません。玄関の格子戸を開けたとき「ただいま」と声に出してしまいそうな、我が家のように過ごせる宿ですから。そんな格式張らない家庭的なおもてなしが、川端康成など昭和の文豪に愛された理由かもしれません。
京都と言えばげいこ遊び。これもちょっとした出会いだけど…。
昔から男は女が好きという事です。
2011年11月25日